エリアA(三重大学):観察実験講座「魚の感覚器を観察する・理解する」を行いました

10月3日(土)午後、三重大学において観察実験講座「魚の感覚器を観察する・理解する」が行われました。講師の先生は三重大学生物資源学部の宮崎多恵子先生です。

最初に脊椎動物の系統についてクイズをした後、宮崎先生が専門とされる魚の感覚器についてわかりやすい図や写真を用いた説明があり、魚の鼻については実際に魚の鼻孔を顕微鏡で観察しました。

今日は魚の視覚の特徴について調べることから、人と魚の視覚や目の仕組みについて説明があり、その後、実験を行いました。体長50㎝近い大きなゴマサバの目を摘出し、直径1㎝以上ある水晶体を取り出しました。。

水晶体の特徴を見るために、レーザー光を使って光の屈折について凸レンズと比較しました。

さらに水晶と高分子ポリマーの球の比較を、それぞれが入った小びんに水を注ぎ、違いを観察しました。

これらの実験結果から、グループで魚の目の水晶体はなぜ球形をしているのかについて考えました。グループで議論が深まっていました。

グループで議論した内容を全体で共有しました。

魚が水中で生活するしくみについて、受講生は討論を深めて理解していました。

この後、生きた動物を扱う際に大事な「動物実験倫理」を学びました。魚では、身近にある香辛料で麻酔することができることから、これを用いてドジョウとメダカの麻酔をしました。

学校では魚の解剖を行う機会は減ってきています。受講者全員が、生の魚や生きた魚を扱った観察実験に熱心に取り組む様子が印象的でした。