エリアA(三重大学):観察実験講座「心臓はどのように動いているか」

10月24日(土)午後、三重大学で観察実験講座「心臓はどのように動いているか」が行われました。

講師の先生は三重大学医学研究科・統合薬理学の西村有平先生でした。

講座では、「ストレスを感じると体はどうなる?」という発問から始まり、「イライラする」などの意見が出た中で、心臓の動きに関して着目し進みました。

脊椎動物の実験動物として広く用いられている小型魚類の「ゼブラフィッシュ」の稚魚を顕微鏡で観察し、心臓の拍動と血液の流れる道筋を観察しました。観察は2名一組となって行いました。シャーレの中で動き回る稚魚の観察に苦戦していた受講生たちも、次第にコツをつかみ心臓の拍動や血液の流れを上手く観察できるようになっていきました。心臓の拍動と血液の流れをはっきりと確認するこでき、驚いていました。

心拍数を測っている様子


そして、薬物投与による心臓の活動を調べるシミュレーション実験を行い、様々な薬品を投与した場合について調べ、実験で用いたA,,B,Cの薬品が何であったかを考えました。

受講生は表示される数値や波形を見ながら、心拍数が多くなったり少なくなったりする薬品を探しながら、3つの試薬を特定してする作業を進めました。

シミュレーション実験の様子

心臓の拍動と血液の流れを受講生は熱心に観察を続け、拍動が自律神経により調節されていることを観察実験とシミュレーション実験を通じて学ぶことができました。受講生が医療や薬学に興味をもつ機会になりました。