5/21(土)にエリアB伊賀研究拠点において観察実験講座「水塊構造」が行われました。今年度,伊賀研究拠点で行う初めての観察実験講座です。講師は紀平先生です。
湖や池,ダムなどで起こる水温の鉛直分布の季節変動について,実験水槽を用いて再現してみました。太陽光のかわりとなる投光機の電源をONにし,表面水から水深1, 3, 5, 9, 13, 17, 20 cmの水温を5分ごと80分まで記録していきました。実験開始20分後には水の動きが分かりやすいようにメチレンブルー溶液を表面に静かに添加しました。実験開始50分後,投光機の電源をOFFにし,扇風機で水の表面に風をあて,実験開始70分後に細かく砕いた氷を浮かべました。水温の鉛直分布とメチレンブルーの層の厚さを見ながら,水温躍層(水温が急激に変化する層)の形成や水温が上層から下層まで一定になる鉛直循環の現象を確認することができました。
この実験の後に、毎年出題している問題があります。「Q.水槽の水を空にしたい。バケツですくったり、人力で水槽を持ち上げて捨てたりするのは禁止。ホースと水道水と水道蛇口を使って水槽の中の水を空にしてください。」約10分、4人で悪戦苦闘した結果、ついにその方法を見つけ出しました。
水温やメチレンブルー層の厚さを記録している様子
水槽の水を空にしたい!!悪戦苦闘中