7月8日(土)、三重大学にてエリア A の観察実験講座「キミを変える気象力~異常気象の不思議を知るってワクワクするぞ~」が行われました。ご担当の先生は三重大学生物資源学研究科の立花義裕先生でした。立花先生は気象学をご専門とされており、テレビ等のメディアでも大変ご活躍されています。
本講座のテーマは異常気象がどうして起こるのかを観察実験を通して学ぶことでした。「鉄板に手をかざして温かくなるのはどうしてか」という問いから、受講生は全ての物質はその温度に比例して目には見えない赤外線が放出されており、私たちは赤外線を吸収することから温かく感じることを理解できました。
地球温暖化の原理を理解した受講生は、水や二酸化炭素といった温室効果ガスが赤外線を吸収する仕組みを学びました。水分子や二酸化炭素分子はゆらゆらと動いており、これは赤外線の動きと同じ周期であるため吸収されることを、立花先生のダンスを通して楽しく学ぶことができました。
赤外線が地球温暖化に関与していることを理解した受講生は、タブレットで赤外線を感知 してモノの温度を測定できる赤外線カメラ FLIR(フリアー)を用いて、モノの温度を測りに 班で外に出ました。受講生は自動車のタイヤやボンネット、植物、アスファルト、雲など、実に様々なモノの温度を測り、モノの違いによる温度の違いを理解することができました。 教室に戻ってきた後は各班でデータをまとめ、その後全体で共有しました。
2021年に温室効果の研究でノーベル物理学賞を受賞した真鍋先生のように、三重ジュニアドクターの受講生も関心があることでドクターとなり、ノーベル賞を受賞する日が来ることが期待されます。
(文:生川雄大)