エリア A・B・E(三重大学):観察実験講座「イルカ「仲良し」はいるか?」を行いました

11月11日(日)、エリアA・B・E合同で、三重大学にて観察実験講座『イルカ「仲良し」はいるか?』が行われました。講師は三重大学生物資源学部の森阪匡通先生です。また、この日は、ベトナムのホーチミン市師範大学からの留学生10名も一緒に参加しました。本講座では、イルカの調査方法について学びました。

イルカ調査を行うためには、船や必要なものの準備、天気の確認などが必要であるということを学びました。海に出ての調査のため安全の確保は重要なポイントです。

また、泳いでいるイルカを見つけるためには、海面に出た背びれを見つける必要があるため、波のある日は見つけにくそうです。伊勢湾にもイルカが生息しており、森阪先生が大学から撮影した写真で背びれを探しました。とても難しかったですが、受講生は見つけられたようです。

イルカは背びれを用いて個体識別を行うため、調査では背びれの写真を撮ります。今回は、先生が撮影した動画に写るイルカの背びれをタブレットで撮影する活動を行いました。連射を使うなど、一生懸命撮影に挑戦していました。

ここからは、イルカの「仲良し度」を調べるため、イルカの背びれの特徴から個体識別を行いました。この活動には、ベトナムからの留学生も参加しました。

英語を用いて話したり、翻訳アプリを利用してコミュニケーションをとったりしており、とても貴重な経験となったと思います。

次の活動では「仲良し度」を計算する方法を学びました。特定のペアのどちらか、または両方が映っている写真のうち、両方が映っている写真がどれくらいの割合かによって「仲良し度」を測ることができます。

「仲良し度」を求めた結果から、イルカには仲良しがいるということが分かりました。また、実際に行われた調査から、イルカのメスは浅く広く、オスは狭く深い関わりを持つことを知りました。水族館でしか見ないイルカの新事実に驚くとともに、調査の楽しさを知ることができたのではないでしょうか。

(文:メンター教育学部4年)