エリアD:(皇學館大学)観察実験講座「昆虫の免疫の仕組み」が行われました

12月7日(土)に、エリアDの皇學館大学にて、観察実験講座が行われました。講師は、皇學館大学非常勤講師の奥村雄暉先生でした。本講座では、昆虫とヒトの免疫における共通性について学びました。

講義の初めには、免疫とは何かについて学びました。免疫の中でも、食作用はヒトも昆虫も持つ免疫反応です。異物として墨粒とアワヨトウ幼虫の血球を用いて、各自で実際にプレパラートを作成し、血球が墨粒を食作用した様子を観察しました。

また、昆虫とヒトの免疫における共通性を考えるために、昆虫とヒトの血球数が似ているものがあることや、血球の種類に違いがあることなど、昆虫とヒトの共通点と相違点について学びました。昆虫の免疫を知ることで、ヒトの免疫システムが見えてくることを学ぶことができました。

講義の終盤では、メンターが寄生バチの幼虫をアワヨトウ幼虫の中に移植する実験を行い、免疫を受ける前と免疫を受けた後の違いを観察しました。実験が成功すると自然と拍手が起こり、非常にあたたかい雰囲気が広がっていました。また、顕微鏡を覗き観察をしている受講生は、ワクワクした様子でした。

 

実際に食作用の様子を観察することで、免疫についてより身近に感じることができたのではないかと思います。先生や学生メンターの話を大きくうなずきながら聞く姿も見受けられ、非常に有意義な時間になったのではないかと思います。