7月26日、27日の2日間、三重大学の数理・データサイエンス館にて、エリア共通のSTEAM講座を開催しました。
STEAM講座は、毎年ご好評をいただいている分野横断型の演習講座です。受講生がプログラミング教材(レゴⓇSPIKE ベーシック、レゴⓇSPIKE プライム)を用いて、社会的課題の解決に向けたテーマにグループで取り組むものです。
講師は、プログラミング教育、河川教育、ICTを活用した科学教育など、様々な分野で活躍中の前田昌志先生(松阪市立米ノ庄小学校)にご担当頂きました。
1日目は「揺れに強い構造物」についてレゴブロックを用いながら考えました。レゴの使い方、プログラミングの仕方などに慣れない受講生もいましたが、周りの受講生とともに製作を進めるうちにすぐに慣れ、「次はこうしよう」「ここはどうしたらいいかな」とコミュニケーションを取りながら取り組んでいました。レゴで何を作れるかよりも、「揺れに強い」とはどういうことなのか、それをどのような観点から証明できるのか?ということを考える時間になっていたと思います。最初は科学的に考えることに対して戸惑っていた姿も見られましたが、他のチームの取り組みや発表を通して自分の考え方をアップデートできる機会になっていたのではないでしょうか。
2日目は「火星探査」について考えながら製作を行いました。序盤は、前田先生の宇宙についての興味深い話に釘付けになる受講生が多数見られました。モチベーションが高まった雰囲気の中、火星で暮らせる居住空間や移動手段などを1日目同様にレゴとプログラミングを用いながら考えていきました。製作しながら、火星とはどんな星なのか、宇宙とはどんな空間なのかなどなど考えを巡らせていたのではないかと思います。最後には各チームで製作した物を全体に発表しました。大人の予想を軽々と超えてくれる自由な発想にも驚かされましたし、発想は自由なところからスタートしていても実現性をしっかりと含めて考えている成果物もあり、社会とつながる意識を持ちながら探究していたことが分かりました。
今回のSTEAM講座を通して「社会とのつながり」という意識を持てたり、科学的とはどのようなことか分かり始めてきたりした受講生が多かったのではないでしょうか。