11月29日(土)、エリアEを対象とした観察実験講座「星までの距離をしらべよう」が行われました。講師は、三重大学教育学部の伊藤信成先生です。
講座の冒頭では、受講生一人ひとりが「宇宙について知っていること」を発表しました。惑星や星座の話、ブラックホール、宇宙の広さに関する疑問など、さまざまな意見が出ていました。
その後、冬の代表的な星々である冬の大三角形に注目し、見た目の明るさと実際の距離である光年には差があることを学びました。同じように明るく見えても、近くにある星と遠くにある星が存在していること、そして私たちが空で見ている星はあくまで地球からの見え方であることを学びました。
続いて、「どうすれば星までの距離を調べることができるのか」をテーマに、三角測量の考え方を学びました。
位置が変わると見える角度が変化するという性質を利用し、星の距離を測る仕組みを学びました。そして、実際に屋外に出て三角測量の原理を体験しました。メジャーや分度器を使いながら角度を測定し、距離を求めるまでの流れを熱心に取り組んでいました。
今回の講座を通して、星までの距離を測る仕組みを実体験を交えて理解することができました。夜空を見上げたとき、受講生のみなさんがこれまでとは少し違う視点で星を楽しめるきっかけとなれば嬉しく思います。
