8月18日、エリアBの伊賀研究拠点にて第3回観察実験講座(物質分野)を行いました。
講義テーマは環境科学の「日頃、飲んでいる水について考えてみよう」、講師は紀平征希先生です。
まず、講義前に水について知っていることを考えました。参加者からは、「水はいろいろなものと混ざりやすい」、「日本は軟水が多い」などの考えがあがっていました。
講義では、最初に4種類の水の味を自分の舌で比べる、きき水を行い、どれが美味しく感じたかを考えました。その後、美味しい水の要因である「硬度」について簡潔に学習し、パックテストという簡易測定キットを使って、きき水をした水の硬度を測定しました。
また、より正確に測定するための滴定法(キレート法)について、学習し、実践しました。
滴定法によりわかった数値から、それぞれの水の硬度の値を計算しました。
受講生は、分析に必要な実験器具に触れ、使い方や片付け方について理解し、滴定操作の技術を身に付けることができました。また、受講生は大切なこととして「硬度が低いほど美味しく感じるが、臭いや温度などのその他の要素も重要」や、「硬度はCaとMgの量だけで分かり、その量が多いほど高く少ないほど低い」といったことを考えていました。
次回の講義は荒木先生の周期表についての講座です。