エリアB(伊賀研究拠点):観察実験講座「飲み水を科学で調べる」が行われました

11/16(土)にエリアB伊賀研究拠点で観察実験講座「飲み水を科学で調べる」が行われました。講師は,紀平先生です。

まず、4種類の水(トップバリュ天然水、コントレックス、伊賀市水道水、自宅の水道水)を飲み比べし、おいしいと思う順位づけをしました。見た目は、全く同じですが、飲んでみると微妙に味の違いが分かります。そして、おいしい水とはどんなものか?について1985年、当時の厚生省が設立した「おいしい水研究会」の指標をもとに考えてみました。
その指標の1つに硬度(水に溶けているCaやMgの量)があり、4種類の水の硬度を実際に蒸発残留物、パックテストおよびビュレットを用いた滴定法で測定しました
蒸発残留物は、アルミ皿に水を定量入れ、ホットプレート上で水分を蒸発後、残留物の様子を観察しました。パックテストは試薬の入ったチューブに水を吸い取ることにより、溶液の色が紫色に変わり、その色の濃さで硬度を測定しました。
滴定法の大事なポイントは、溶液の色が変わった瞬間(今回は紫色から青色に変化)に滴定を止めることです。従来は、右手で溶液の入ったビーカーを振り混ぜながら、左手でビュレットのコックを微調整しながら滴定します。この操作は初心者にはかなり難しいです。そこで今回は、7/20の観察実験講座「電子工作」で作製したマグネチックスターを使って、機械に溶液を混ぜてもらいながら、滴定操作を行いました。これにより、色が変化する瞬間を見逃さず、集中でき、より正確な値が導き出せました。

最後に、結果をまとめ、ペットボトルのラベルに記載された値と比較しました。特に、トップバリュ天然水は値が一致し、驚きの声が上がりました!