7月12日(土)、エリアDの皇學館大学にて、川口実先生による観察実験講座が行われました。本講座のテーマは「ヒトの体を知ろう」でした。
講座の前半では、まずヒトの体にはどのような臓器があるのかを、模式図を用いて学びました。続いて、実際にブタの内臓を使い、腎臓・肺・胆嚢・心臓・肝臓の構造を観察しました。腎臓は解剖して内部の構造を詳しく見たり、肺にはチューブをつなげて空気を送り込み、呼吸時に肺がどのように変化するのかを観察したりしました。また、ブタの臓器だけでなく、鶏の骨髄の観察も行われ、受講生は臓器に実際に触れたり、じっくりと観察したりと、積極的な姿勢がとても印象的でした。
講座の後半では、心臓が血液を送り出す際に必要な力を体感する実験を行いました。水を入れたペットボトルにチューブをつなぎ、ボトルを押すと水が上昇するという仕組みを用いて、心臓のはたらきを再現しました。この体験を通して、私たちの心臓は、想像以上に大きな力で血液を全身に送り出していることを実感しました。
今回は、実物の臓器を用いた貴重な観察実験講座でした。他の動物の体のしくみを調べることで、ヒトの体への理解が深まることを学ぶ、とても有意義な時間となりました。