エリアD(皇學館大学):探求活動講座②、観察実験講座③を行いました

7月6日(土)にエリアDでは、午前中に探究活動講座②を実施しました。

今回は皇學館大学大学院の澤友美さんに「大きさの異なる2つのアワヨトウ幼虫にカリヤサムライコマユバチを寄生させたときの産卵数と、成虫の体長の大きさに違いがあるか」という前回の実験の続きをしていただきました。

前回は、アワヨトウにカリヤサムライコマユバチを寄生させました。寄生させてから、1ヶ月ほど・・・アワヨトウ幼虫の中からカリヤサムライコマユバチの幼虫は脱出し、繭を作りました!まず、産卵数を明らかにする為に、繭から羽化した成虫の数(成虫は残念ながら死んでしまいました。)を数えました。数が多いので、トレイに成虫を出し、目で追いながらカウンターを使って数えました。最初は、カウンターの使い方に慣れずに戸惑っている子もいましたが、何匹か数えるとカウンターのボタンを押すリズミカルな音が・・・!「102匹もあるけど大丈夫かな?」と心配する子もいましたが、グループで協力して3齢幼虫、6齢幼虫それぞれ10匹分の産卵数を数えることができました。次に、成虫の体長を定規で測りました。任意に選んだ10匹の体長を測りました。

 そして、エクセルに自分が計測した結果を入力しました。エクセルの関数を使って産卵数と、体長の平均を出しました。自分で計算して出す方法を知っていることも大切ですが、エクセルを使うとあっという間に出すことができます!このデータを元に、グラフを作成し、結果を視覚的に比べることができるようになりました。産卵数は3齢と6齢においては6齢の方が多いという結果になりました。

しかし、体長においては、3齢と6齢どちらもあまり差が出なかったようです。この結果から考えられることは何か・・・。
次回は行った実験についてわかったことから考えたことも含めてパワーポイントを使って発表する予定です。初めて実験の結果をパワーポイントでまとめることになると思いますが、自分の力で何かを成し遂げるのはきっと楽しいことだと思います。次回の発表が楽しみですね!

午後の観察実験講座③は田邊博明さんに担当していただきました。
そして、「見てみよう!自然放射線」というタイトルで放射線について学んでいきました。

まず初めに、放射線とはどのようなものか学んでいきました。
放射線とは、放射性物質から放出される粒子や電磁波のことで、私たち人間の五感では感じることができないものです。そして、放射線には種類があり、α線、β線、γ線・x線、中性子線などがあります。これらの放射線は岩石や野菜など身近なものにも含まれていることを学びました。また、私たちの暮らしの中には放射線がたくさん利用されており、医療の分野では治療にも役立っていることを学びました。

今や放射線は暮らしの一部に溶け込んでいますが、実際に目にすることはできるのでしょうか?

次に、「霧箱」と呼ばれる実験器具を作って、放射線が飛んだ跡を観察していきました。
普段は目にすることのできない放射線の動きを目にした子ども達は「見えたー‼」と歓喜の声を上げていました。そして、放射線が身近にあるものだと感じることができたようです。

最後に、放射線測定器を使って身近なものから放射線がどのくらい出ているのかを測定しました。

①距離によって放射線の量に違いはあるのか
②遮蔽する材質によって放射線の量の違いはあるのか
③遮蔽する厚さによって放射線の量に違いはあるのか

距離は近ければ近いほど放射線の量は高かったです。また、遮蔽する材料はアクリル・アルミニウム・ステンレス・鉛で比べたとき、鉛が最も放射線の量を抑えていました。鉛のボードが原子力発電所の窓にはられていたりと放射線の量を抑えることに利用されていたりします。そして、厚さも増すことによって放射線の量が抑えられました。

今回は、自然の放射線についてたくさん学んでいきました。この学びが新たな発見に繋がるといいですね。