エリアB(伊賀研究拠点):観察実験講座③を行いました

6/29(土)、エリアBの伊賀研究拠点にて観察実験講座3「海苔の科学」が行われました。講師は、荒木利芳先生です。

前半は、海苔を中心に海藻に知識を深めました。

海に生息しているカイソウには、2種類(海藻と海草)あり魚介類の産卵や棲息場所、海の浄化などの役割があることを学びました。
海藻・・・種子植物、根・茎・葉の区別があり、根から栄養を吸収。(アマモ、スガモ、ウミヒルモ、カワツルなど)
海草・・・藻類、根・茎・葉がはっきりの区別できない。根は、あるが岩などに付着するために使われ、は全体から栄養を吸収。(アマノリ、コンブ、ヒジキ、アオサなど)

海藻は、緑藻、紅藻、褐藻に分類されていること、光合成や細胞壁成分や主要成分ついて学びました。

前半のまとめとして藻場の役割などの問題が出題され、受講生は、学んだことを活発に発言をしていました。

後半は、海苔の細胞から細胞壁を取り除き、プロトプラスを単離する方法とプロトプラス化すると機能性食品や養殖魚介類の餌などに活用されていることを学びました。

最後にアルギン酸(褐藻の細胞壁に含まれる粘質多糖)を使って人工イクラを作ってみました。

スポイトの溶液(アルギン酸ナトリウム液)を塩化カルシウムの溶液へ滴下。
人工イクラには油球がないので、今回は、スパンコールをいれました。
最初はうまくスポイトから滴下できず、また、きれいな丸にならなかったが実験を続けるうちに受講生は、それぞれが満足のいく人口イクラをつくることができたようです。

人口イクラは油球が動きにくく、お湯をかけると表面が白くなるので、見分けることができます。このように、海藻から新しい食品が生まれていることなどを学びました。

最後に先生は、「この分野はまだまだ解明されてないことも多いです。興味があれば、新しい発見をしてみてはどうでしょう?」とお話しされていました。