エリアE(北勢サテライト):探究活動講座を行いました

6月30日(日)、エリアEで探究活動講座が行われました。講師は三重大学教育学部理科教育講座の平山大輔先生でした。エリアEの会場は複数ありますが、この日は三重大学北勢サテライト知的イノベーション研究センター(ユマニテクプラザ内)でした。

 

エリアEの受講生は4名ですが、この日は日曜日の開講のせいもあり、2名の参加でした。

今回の講座の前半では「課題設定と科学的手法」をテーマに、どのように研究を進めていけばよいかを学びました。

まず疑問→仮設→観察・実験→結果の分析→成果発表という研究の進め方の全体像を学びました。その後、仮説とは何か、なぜ仮説をたてることが必要なのか、ある考え方が仮説といえるための条件について学びました。

受講生は、派手な色のイモムシと地味な色のイモムシの比較やヘビの擬態といった課題を通して仮設の立て方や仮設の検証の方法について考え、話し合いも交えて妥当な結論を導くことができました。

次に研究倫理について学びました。絶対にやってはいけないこととして「捏造」、「改ざん」、「盗用」があること、また動物実験についてはRefinement(できる限り動物に苦痛を与えない)、Replecement(できる限り、替わり得るものを利用する)、,Reduction(できる限り利用する動物の数を少なくする)という3Rがあることです。小中学校ではあまり研究倫理について学ばないので、目新しい内容ですが、受講生はとても熱心に聞いていました。

後半では、「研究計画と研究の進め方」をテーマにデータをどう取集するか、結果をどう考察するかといったことについて学びました。実験結果を比較するためには変える条件を一つだけにすること、実験は何回も繰り返して再現性をたしかめること、研究ノートを作ることといったことを課題も交えながら学習しました。データの表現の方法として棒グラフ、散布図、折れ線グラフなどさまざまな方法があり、データに適した方法で図示することを様々な事例を通して考えることができました。