エリアD(皇学館大学):観察実験講座⑤を行いました

817日エリアDでは、田中智彦先生に観察実験講座を『ものはどの様に溶けているのか?』というテーマでお話していただきました。

初めに、大きなメスシリンダーに色水が層をなしている様子を見ながら、なぜ色水が層をなしているのかについて考えていきます。そして、色水の層を作る練習の為に、二色の色水で層を作っていきました。

すると受講生から

「赤が下だと色水が混ざらない。」

「緑の色水が上だと混ざらない。」

等の意見がでました。

なぜそれぞれの色水は層をなしていたのでしょう。

実は色水が層をなす理由として、それぞれの水に含まれている塩分の濃度が関係していたのです。

次に、色水が層をなすことと塩分濃度の関係を調べるため、色水の蒸発実験を行いました。


その結果、赤の色水には1番多くの塩分が含まれていることが分かりました

そして、赤の色水が1番下、その上に緑の色水の層ができたことから、塩分濃度が高いものが下に層を作ることを発見しました。

最後に、受講生自身が塩水を作り、7色の層を作る実験を行いました。


受講生は、赤・青・緑の水にそれぞれ異なる量の塩を溶かしていきます。しかし、塩が水に溶けず、溶け残りができました。そこで、塩の溶け残りがあっても、色水の層ができるか確認していきました。その結果、様々な順番で色水の層ができることが分かりました
また、それぞれの色水の溶け残りを比較すると、入れた食塩が多い色水ほど溶け残りが多い事に気付ました。

この実験から受講生は、水に溶ける物質の量には限界があることを学びました。

まとめとして、受講生は学んだことを活かし、7色の色水の層を作りました。


受講生は学んだことを思い出しながら、試験管の中にきれいな7色の層を作ることができました。