エリアB(伊賀研究拠点):探究活動講座、観察実験講座を行いました

8月24日(土)エリアBの伊賀研究拠点にて、午前・午後に講座が行われました。

午前の講座は探求活動講座「成果のまとめ方」、講師は紀平征希先生です。

まずは個人の自由研究について、これまでやったことを簡単にまとめ、発表するための手法について学びました。

①テーマの決め方について、好きなことから研究テーマを決める。
テーマが定まらないときは、KJ法を用い、書き出し、グループ別に分けます。
書き出すとぼんやりとしていたことが具体的にまとまり、やってみたいことが明確になってきました。

②テーマが定まってきたら、何故選んだのか、グループの人に聞いてもらう。

③仮説の状態で結果を予想してみます。

④具体的にデータのとり方、またデータをどんな表やグラフを用いるともわかりやすくなるのか、検討します。

それぞれのテーマが決まってきたので、皆の前で検討し、確定したテーマを発表しました。
発表に対して活発な質疑応答が行われました。自分と違う角度から見る意見や助言は、大変参考になりました。

午後の講座は観察実験講座「忍者食とストレス」、講師は久松眞先生です。

まずは前回(8月10日)に行われた栄養学の知識から忍者食を評価してみましょう。

①忍具や忍術が書かれている資料に紹介されている忍者食
兵糧丸(ひょうりょうがん)、飢渇丸(きかつがん)、水渇丸(すいかつがん)の内容をみてみると、数多くの生薬が使用されていました。
健康な人に何故なのか? 講師より忍者の任務にかかわりがあるのではないか?とヒントをもらいました。

【兵糧丸】

材 料 数 量 栄養素 kcaℓ
モチ米 5分 1.9g 炭水化物 7.6
ウルチ米 5分 1.9g 炭水化物 7.6
蓮肉 1両 37.5g 脂肪 337.5
山薬 1両 37.5g 炭水化物 150
桂心 1両 37.5g その他 0
ヨクイニン 1両 37.5g 炭水化物 150
人参 5分 1.9g その他 0
氷砂糖 1.5斤 900g 炭水化物 3600

【飢渇丸】

材 料 数 量 栄養素 kcaℓ
人参 10両 375g その他 1500
蕎麦粉 20両 750g 炭水化物 3000
小麦粉 20両 750g 炭水化物 3000
山芋 20両 750g 炭水化物 3000
甘草 1両 37.5g その他 0
ヨクイニン 10両 375g 炭水化物 0
糯米粉 20両 750g 炭水化物 3000

【水渇丸】

材 料 数 量
梅干しの肉 1両 37.5g
氷砂糖 2匁 7.5g
麦門冬 1匁 3.75g

ガリレオX 「忍者の実像」DVD鑑賞―最新研究が解き明かす真の姿―
忍者の仕事について、皆で考える。
・敵陣の情報収集:危険な場所から生きてもどる。そのためには、戦いをさける。
・仁義、忠義を守る。
・任務遂行のため、日々、心技体の鍛錬を行っている。

過酷な状況での任務に、忍者は大きなストレスを感じていました。
忍者はストレスが身体に与える悪影響に対して生薬の効用を理解し、携帯食に生薬を用いたのです。

現代社会でもストレスは大きな問題になっています。
忍者のストレス対策は、今のストレス社会でも十分に活用できることを学びました。