7月18日(土)、四日市市立博物館において探究実験講座「光合成を「見る」〜植物の機能と光の関わり〜」が実施されました。講師は三重大学教育学部教授の平山大輔先生です。
講座の冒頭では、「生き物はなぜ食べるのか」という問いをきっかけに、生態系におけるエネルギーの流れや、植物が光合成によって太陽のエネルギーを生態系へ取り込む役割について学びました。また、これまで学校で学習してきた光合成について振り返り、受講生同士で知っていることを共有する場面も見られました。
続いて、データロガーを用いた実験を行いました。データロガーを使うことで、容器内の二酸化炭素濃度の変化をリアルタイムで確認することができます。受講生たちは植物を密閉容器に入れ、光を当てた場合と遮った場合で二酸化炭素濃度がどのように変化するのかをグラフで観察しました。条件によって異なる変化が見られることに気づき、グラフを比較しながら考察を深める様子が見られました。
また、サボテンを用いて同様の実験を行いました。光を当てても二酸化炭素濃度にほとんど変化が見られない結果に、受講生からは「植物だけど光合成をしていないのかな」「サボテンにとっての葉はどこなのだろう」「水をあまり使えないからかな」といった疑問や意見が次々と挙がり、グループで活発な話し合いが行われました。その後、平山先生から、サボテンなどのCAM植物は乾燥した環境に適応するため、夜間に気孔を開いて二酸化炭素を取り込むという特徴について解説していただき、受講生たちは植物の環境への適応について理解を深めていました。
今回の講座を通して、受講生たちは光合成のしくみや、植物が環境に適応するためのさまざまな工夫について知ることができたと思います。身近な植物を観察するときに、「なぜこのような特徴があるのだろう」と考え、自然を科学的な視点で見つめるきっかけとなれば嬉しく思います。
