全エリア:観察実験講座「発酵食品を科学する」を行いました

6月13日(土)、Zoomミーティングを用いて観察実験講座「発酵食品を科学する」が行われました。講師の先生は三重大学教育学部家政教育講座の磯部由香先生でした。

最初に発酵について知っていることを記録用紙に書きました。その後グループセッションに分かれて1人ずつ発表をしました。発酵食品名を発表した受講生や、発酵に関わる細菌について発表する受講生もいました。

グループ活動が終わった後に全体の場で磯部先生から発酵の解説がありました。

発酵についての解説

受講生たちは発酵では微生物が持っている酵素が重要な働きをするということを学びました。その後受講生たちは甘酒と白飯の食べ比べをし、酵素(アミラーゼ)がはたらく前後の味の変化を確認しました。米のでんぷんにアミラーゼがはたらくことで甘くなるということを実際に味わうことで学ぶことができました。

でんぷんを分解する酵素について

次に磯部先生により牛乳に酢を入れた時の反応について、演示実験が行われました。家庭にあるもので実験をする受講生もいました。受講生たちは牛乳の中のタンパク質が固まることでヨーグルトができるという過程を学びました。

磯部先生による演示実験

次に受講生は魚の切り身を酢に浸したらどうなるか?ということを事前に準備したものを用いて実験を行いました。しばらく放置をした後に確認をしたところ受講生からは「部分的に白くなった」、「無茶白くなった」など白色化することを実際に確かめ、その仕組みを学習することができました。

魚の切り身を用いた実験の様子

本日2回目のグループワークでは、イーストがよく発酵する条件を考えました。どのような実験、どのような材料、気をつけることを個人で考え、その後グループで共有しました。グループでは温度条件を変えてみるという意見があり、家庭にあるものでどのように温度を変えられるかということを考えました。その後、全体の場で条件や比較項目についての説明が行われました。

活動の様子

活動の様子です。先生が意見を聞いた際には挙手をする受講生もみられ、積極的な活動が行われました。またチャット欄では常に受講生たちによる意見交換が行われて、良い交流が行われています。

本日は事前に準備した物を用いて実験をしながら楽しく学ぶことができました。今日学んだことをこれからの研究に活かせるように頑張りましょう。