全エリア:探究活動講座「課題設定と科学的手法」を行いました

6月6日(土)、Zoomミーティングを用いて探究活動講座①探究課題と仮説の設定が行われました。講師の先生は三重大学教育学部理科教育講座生物学研究室の平山大輔先生でした。

最初に「研究は、どのように進められていくのか?」について考え、受講生たちは記録用紙に書いていきました。

その後、研究の進め方について学習していきました。研究のテーマが決まっている受講生も何名かいましたが、決まってない受講生もいました。まずは自分の好きなことや興味のあることに着目することが求められてきますね。先生から自分だけの研究課題をみつけるのは大変ですがみつけるまでの段階が一番大切ということを学びました。

次に仮説について学んでいきました。「仮説」という言葉は聞いたことのある受講生は多いようですが、「仮説とはなにか?」「なぜ仮説が必要なのか?」について考えました。

そこで「懐中電灯がつかない。なぜだろう?」について考え受講生はチャットに意見を記入していきました。「電池がないから」「壊れているから」などさまざまな意見が出されました。

まさにこの「考えたこと」こそが仮説であると学びました。さらにこの活動を通し、仮説を立てることで疑問を解くための最も最適な方法を考えることができるということを学びました。受講生たちはチャットで「なるほど」や「わかった」などの反応がありました。

実際にグループに分かれて、仮説について(仮説を立てる、仮説を検証する)の演習を行っていきました。

一つ目の演習はこちらです。なぜこのような特徴をもっているのか考えました。5分間個人で考えたあと、グループで意見の交流をしました。

グループ活動の様子です。活動では「派手なイモムシは捕食者である鳥に対抗をしている」「地味なイモムシは見つからないように地味に暮らしている」などさまざまな意見が出てきました。

二つ目の演習はこちらです。先ほどの活動よりも少し難しくなりました。先ほどの活動と同じように5分間個人で考えたあと、グループで意見の交流をしました。

活動では「鳥の前にキングヘビを置いてみる」「敵を近づけ、擬態かするか確かめる」「キングヘビを敵が攻撃するかを観察し、擬態が成功しているか確かめる」などのさまざまな意見がでました。活動では、グループのメンバーの意見を捉えて自分の意見をさらに深める受講生の様子も見られました。また、具体的に実験を何回するのかなど具体的な検証方法について考えた受講生もいました。

それぞれのグループ活動が終わったあとには全体に戻り、先生の解説を聞いたり、他のグループからどのような意見が出たかを交流したりしました。二つ目の演習は実際に行われた研究でした。その解説を聞き受講生は驚いていた様子も見られました。

最後に研究にとって非常に重要である研究倫理と生命倫理について学びました。研究する際にこれらのことを意識して取り組んでいくことも大切ですね。

本日は研究の基礎となることをたくさん学びました。これからの研究に非常に役立つことだったと思います。これからの研究の際にぜひ役立てていきましょう。