9月12日(土)エリアA では、鈴鹿医療科学大学で観察実験講座「ミクロな分子の世界に挑もう」が行われました。
講師の先生は鈴鹿医療科学大学 医療栄養学科の若林成知先生でした。
まず初めに、物質はそれ以上分けることができない小さな粒子(原子)からできている説明から、炭素原子を例に、ダイヤモンド、黒鉛(グラファイト)、グラフェン、ナノグラフェン、フラーレンの分子模型を見て、「同じ原子でも、その繋がり方次第で、性質の違うモノになる」ということを学びました。
分子のつながりを考えるために、物体には鏡に映すと変わる物体「キラルな物体」と、鏡に映しても同じ物体た「アキラルな物体」があることを、ハサミやグローブなど5種類の道具の右利き用と左利き用を使って観察しました。
次に、分子構造模型を使って、5色の玉(水素、塩素、酸素、窒素、炭素の原子)とボンド(結合部分)をどのようにつなげたら鏡に映した時に違うものになるのか挑戦しました。
炭素原子は3次元構造で正四面体構造を持っているため、炭素に4つとも異なる原子や原子団が結合するとキラルな分子ができることがわかりました。
次に、名古屋大学の野依良治 特別教授がノーベル化学賞を受賞した際の受賞記念DVDを観て、研究に対する姿勢を学びました。
最後に先生から、「憧れと志を大切に。夢中になれることを探し、チャレンジして欲しい。好きだと思えばなんでもやればいい。いつかきっと、自分にしかできないことが見つかる。オンリーワンを目指そう。」という激励の言葉がありました。