11月20日(土)、エリアEでは観察実験講座「オームの法則の検証」がじばさん三重で行われました。講師は三重大学名誉教授の田中晶善先生です。
講座では墨汁で書いた2種類の太さの線を抵抗に用いて、オームの法則を検証しました。
まずはテスターを用いて、太さの異なる墨汁の線の抵抗値をそれぞれ計測しました。
ワニ口クリップの位置を1cmずつずらしてクリップ間の距離を長くし、その都度抵抗値をデータシートに記録しました。
そして記録したデータからグラフを作成しました。グラフからクリップ間隔と抵抗値は比例の関係であることを読み取りました。
次に回路に電池を加えて、上記と同様に電流と抵抗の値を1cm間隔で計測してデータを記録し、グラフを作成しました。グラフから電流と抵抗は反比例の関係であることを理解しました。
最後に応用として、並列回路の合成抵抗が逆数の和になる理由について、電気の通しやすさを示すモー(ジーメンス)の考え方とともに勉強しました。
今回はオームの法則を実験によって導き出しました。電流×抵抗の値にわずかな誤差はあったものの、常に一定になることに気づいた時や、美しいグラフが書けた時は感動的でした。記憶に残る大変興味深い講義でした。