エリアE(四日市大学):観察実験講座「哺乳類の世界を探るー身近な動物を見つけてみよう」が行われました

7月30日(土)、四日市大学において「哺乳類の世界を探るー身近な動物を見つけてみよう」が行われました。講師は四日市大学の野呂達哉先生でした。

最初に先生から野生の哺乳類を身近で見たことがあるかどうかという質問に、受講生からは、イタチ、イノシシ、サル、コウモリ、シカ、タヌキ、キツネなど、たくさんの動物名があげられました。三重県では多くの哺乳類がみられますが、それでも目にすることが少ないのは、哺乳類は神経質で夜行性であるからです。

次に、哺乳類の調査方法について説明がありました。小型哺乳類を捕獲する4種類のトラップや、センサーカメラなど、実物を用いた説明に、受講生は興味津々でした。

 

 

 

 

野呂先生が専門とされている食虫類のモグラについて詳しいお話がありました。大型のモグラとして東日本に多いアズマモグラ、西日本に多いコウベモグラが、鈴鹿山脈ではこれらが住み分けをしているという特徴があるそうです。先生が作成した標本を手にしながら、ビロードのようなモグラの毛に触れることは貴重な体験でした。

野呂先生は前日に大学構内の裏山にモグラ用のトラップを仕掛けたり、センサーカメラを設置してくださっていたので、その場所に出かけました。モグラは捕獲されていませんでしたが、トラップの一つには泥が詰まっており、モグラが来たことがわかりました。センサーカメラの記録については講義室に戻り再生したところ、2頭のキツネや1頭のタヌキが見られ、受講生はセンサーカメラによる記録の重要性を知ることができました。