9月10日(土)、エリアEを対象とした観察実験講座「科学する空~雲と虹の物理学~」が行われました。講師は三重県立飯野高校教諭、気象予報士の小林悠介先生でした。
はじめに自分の知っている雲の名称を書き出し、講座を受講する前の段階で雲についてどの程度知っているかを確認しました。その後、雲はおおきく10種類に分類される(十種雲形)ということを学びました。
一見覚えにくいと思われがちですが、雲の名称は雲の高さ、降水の有無、形によってルールがあることを学びました。
映画の題材にも用いられ、ゲリラ豪雨をもたらす積乱雲について学び、雨雲レーダー(正式名称: 高解像度降水ナウキャスト)で確認しました。講座中には三重県南部の沖合に積乱雲が存在することを確認しました。
雲は大気が上昇することで生成されることを学び、簡易的な実験で雲を生成しました。大気の上昇を気圧の低下と同様と見做し、ペットボトル内の気圧を急激に低下させることで雲を作成しました。
その後受講生らは外に出て、フローチャートに基づいて雲を分類しました。受講生たちは活発な議論をし、講師にも多く質問をしていました。講座の途中には鈴鹿山脈付近に積乱雲が発達する様子が見られ、熱心に観察をしていました。
講座の終盤では虹について学び、主虹と副虹の性質や違いについて学習しました。最後に受講生は虹シートを用いて虹を観察しました。
本日紹介された書籍とWebページです。
- 科学する空(講座資料も閲覧できます)
- 空と雲のフォト日記
- 高解像度降水ナウキャスト【気象庁】
- 新・雲のカタログ: 空がわかる全種分類図鑑