3月18日(土)、三重大学講堂にて、三重ジュニアドクター育成塾の2022年度報告会が行われました。報告会には受講生のほか、大学教員、保護者、関係者ら約170名が参加しました。本事業は、三重県内全域の5つのエリアで開講され、全エリアの受講生が一堂に会しました。
第一段階プログラム
第一段階プログラムの受講生48名は、自由研究の概要を発表した後、ポスター会場にて聴衆の前でポスター発表を行いました。
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40分のポスターセッションが3回行われ、参加者は様々な分野のポスター発表を見て回りました。
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第一段階のプログラムには観察実験講座のほかに統計講座やプレゼンテーション講座も含まれています。受講生らは講座の成果を活かし、多くの大学教員やメンター、他の受講生たちと建設的な議論を行いました。
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第二段階プログラム
第二段階プログラムの受講生20名は、大学教員と共に行った研究内容について報告しました。本プログラムでは三重大学等の教員が指導教員となり、複数年にわたり研究室で専門的な研究を行いました。
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発表後には三重県教育委員会の島田主事より講評があり、1日を通じて発表へのコメントや、本年度で5年目となる本事業の取り組みへの評価が述べられました。
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最後に、伊藤正明三重大学長より修了証が授与されました。伊藤学長は日本学生科学賞内閣総理大臣賞受賞や所定のプログラム修了への祝辞とともに、今後の三重県、日本、そして世界を先見し、切り開いて欲しいとの期待を述べられました。
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プログラム修了生は1年間あるいは複数年にわたり最先端の科学に触れ、研究活動の苦労ややりがいを感じたことでしょう。本事業の受講生の中から科学イノベーションを牽引する人や、研究者を志す人が少しでも多く生まれることを願っています。
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(文:勝尾徳斗)