エリアB(伊賀研究拠点):観察実験講座「酵素のはたらき」が行われました

10/5(土)にエリアB伊賀研究拠点で第3回目の観察実験講座「酵素のはたらき」が行われました。講師は,生物資源学研究科の苅田先生です。まず、酵素とは何か?についての講義がありました。人は生きるために食べ物を食べます。食べ物が体の中に入ると、体内にあるさまざまな酵素がはたらき出します。酵素のはたらきには多種ありますが代表例として2つあります。ある食べ物をレゴのブロックの塊と仮定すると、そのブロックをバラバラにするものが「分解酵素」、そしてバラバラにしたブロックで新しく組み立てるものが「合成酵素」です。これらが日々、体内で機能しており、人の体は日々更新されています。わかりやすい講義で、メンターの私も改めて理解を深めました。

後半の実験では、デンプンを酵素で分解する実験を行いました。デンプン溶液に決まった量の分解酵素を加え、(1)25℃で培養、(2)45℃で培養、(3)加える酵素量を増やして45℃で培養の3つの実験をしました。酵素を加えてから0, 2, 4, 6, 8, 10分後に培養液を採取し、ヨウ素液に混合しました。デンプンはヨウ素液と反応して紫色になります。この色の濃さが時間によってどのように変化するか観察しました(薄くなっていけばデンプンが酵素によって分解されていることになる)。色の濃さは、分光光度計を使って吸光度を測定し、その結果をグラフに表現しました。

この実験をきっかけに、食事中、酵素のことを頭の片隅でちょっと考えてくれると思います。なお、この内容は、12月にエリアAでも行われる予定です。