エリアA(三重大学):【午前】観察実験講座⑤、【午後】観察実験講座⑥を行いました

8月18日午前の部は、第5回観察・実験講座が行われました。

テーマは「キミを変える気象力~異常気象の不思議を知るってワクワクするぞ~」、講師は三重大学生物資源学部立花義裕先生です。

今年の夏に起こった逆走台風や猛暑などの話題から始まりました。

身近な話題に、受講生は熱心に先生の話を聞いていました。

受講生は、疑問に思ったこと、興味を持ったことなどをアウトプットすることができており、教室全体が盛り上がっていました。

後半は、サーモグラフィーや短波放射計を用いて野外における温度や熱量測定をしました。

コンクリートや木材などさまざまな物にサーモグラフィーを当てたり、太陽光の反射の違いを日向と日陰で比べたりしました。

はじめて扱う測定器で、受講生徒はいろいろな場所の温度や熱量を測定に没頭し、楽しみながら気象について学ぶことができました。

8月18日午後の部は、第6回観察実験講座が行われました。

講義内容は「浮力と重力」。担当講師は阿部科学教育アーカイブスの阿部幸夫先生です。

導入では、鉄でできた船を例に「なぜ船は浮くのか?」という発問から、浮力の測定をしました。

子どもたちは班ごとに考え、たくさんの意見を出し話し合っていました。

研究における実験には条件統一が大切であること、何回も実験を行うことなどが大事であることを学びました。

ばねばかりを30の目盛りまで沈めた時に重さはどれだけ変化したかを測定し、その「差」から浮力を求めました。

容器のなかにどんな物質が入っていようと、水中に沈んでいる分の「体積」が同じなら、浮力も等しくなることが実験から分かりました。

次は、重心について学習しました。

導入では、バットの中心をどのように求める方法があるかについて考えました。

「そもそも重心ってなに?」ということについて考えたのち、「重心と浮力の関係性」について学習しました。

釣りで使う「浮き」が立つのはどんな時なのか、「浮き」のどこにどれだけの大きさの粘土を付ければ良いのか考えました。良くたった班もありましたが、少々難しいようでした。

また、水面に浮いたプラスチック容器にビー玉とスチロール球をどれだけ入れることができるか、工夫してなるべくたくさん入れる実験をしました。

ビー玉を下に入れ、その上にスチロール球を入れる班がほとんどでした。重心の位置に考慮できていて、それまでの学習が十分に活かせていました。

実験が全て終わってから、最後に阿部先生が肩マッサージ機の振動を利用した実験を見せてくれました。とても面白い実験でしたね。

ぜひ夏休みの自由研究に生かしていては?

お疲れ様でした。