9月6日(日)エリアEの観察実験講座は四日市大学の廣住豊一先生による「環境に対する土の働き」の授業でした。
土には環境変化をやわらげる力があり、これにより、植物や農作物、土壌小動物・微生物の安定した生活を支える役割を果たしていることを実験で確かめることを目的としました。
水のみ100ml、砂50gに水100mlを加えたもの、土50gに水100mlを加えた試料を準備し、よく攪拌してpHを測定しました。
ピペッターで塩酸または水酸化ナトリウム溶液を一定量加えてpHを測定するという作業を受講生は分担して行いました。
結果をグラフで表すと、土は塩酸を加えてもpHはあまり変化せず、環境の影響を受けにくいことがわかりました。
土ではpHの変化が見られないことから、受講生は土には化学的緩衝作用があることを容易に知ることができました。先生から緩衝作用は粘土が陰イオンや陽イオンを保持するためであるという説明を受け、受講生からは活発な質問がありました。
身近にある土の力について理解と興味を深める機会となりました。