7月30日(土)、エリアAの三重大学にて観察実験講座が行われました。講義テーマは「つくる、さわる、かんがえる。そして、ツクル。」、講師は三重大学大学院工学研究科の吉川高正先生です。
今回は、3Dプリンタとコンピュータ・モデラ(CAD)について、午前と午後の1日を通して学び活動しました。
【午前】3Dプリンタ編
午前では初めに、ものの加工や製造の方法について学びました。その後、3Dプリンタになったつもりで、立体をグルーガンで作る実習をしました。受講生の皆さんはグルーガンの扱いに苦戦しながらも、試行錯誤をしながら立体作りに取り組んでいる様子でした。この実習を通じて3Dプリンタとは何かを学びました。
ピラミッドのようにグルーを積み重ねて立体を作ります。グルーの調整やガンの移動の難しさを痛感していました。
実習を終えた後は、3Dプリンタについて講義がありました。グルーガンによる立体作りのような人間にとって難しい作業ができるのが3Dプリンタだと学びました。また、「3Dプリンタは、これまで作れなかった形を実現することが出来る機械」だという説明がありました。このように、3Dプリンタはこれまでにない可能性があり、アイデアさえあれば新しいものが生まれるとのこと。アイデアを見つけ、「こういうものを作りたい!」という思いから、3Dプリンタを使ったものづくりが始まります。
【午後】コンピュータ・モデラ(CAD)編
午後では、実際に作りたいものを3Dプリンタのような機械に伝え実現させるために使用する「CAD」について学び、RinocerosというCADソフトを操作しました。
CADは、自由に絵を描くことができるお絵かきソフトとは違い、現実世界で実際に作ることができるものを図や印を用いて表すものです。CADで作った実現したいものや形のデータを3Dプリンタに伝えることで、ものを作り出すことができます。
CADについて学んだ後は、実際にパソコンを使ってCADを操作しました。今回描いた形は、球状の穴が開いた立方体の中にコマのような形の部品が入っているものです。
手順が複雑で苦戦しながらも、受講生の皆さんの粘り強く取り組む様子が見られました。
昼休みにも質問が多く、講座の最後にも受講生から本質的な質問もありました。本講座を通じて、3DプリンタとCADについてより興味関心が深まり、様々な造形物を考えることが期待されます。