エリアA(三重大学):観察実験講座「イルカに「仲良し」はいるか?」を行いました

9月17日(土)、三重大学にてエリアAの観察実験講座「イルカに「仲良し」はいるか?」が行われました。講師は三重大学大学院生物資源学研究科附属鯨類研究センターの森阪匡通先生でした。

今日の課題は、「イルカのなかよし度を調べる」でした。

まずイルカの研究の方法や、イルカとクジラの違いについて考えました。イルカとクジラの違いは体の大きさであることや、その形態からヒゲクジラ類とハクジラ類に大別されることを学びました。

最初に、イルカを撮影する活動を行いました。どのタイミングで現れるのかがわからないため、カメラを向けて待ち構えていました。一瞬しか現れないこともあるので、連写機能を使うなどして工夫している受講生もいました。

次に、18枚のイルカの背びれが撮影された写真を見て、同じイルカを探す活動を行いました。細かな形の違いや反れ方など1つ1つの背びれをよく観察して取り組むことができました。

その後、イルカのなかよし度を調べました。写真の中で一緒に写っているほど仲が良いとわかります。なかよし度は「(2頭が一緒にみられた回数」/(2頭のどちらか一方、もしくは両方がみられた回数)」計算することができます。この数値から、どのイルカが仲が良いのかを考えることができました。

最後に、仲が良いイルカがする行動について森阪先生にお話ししていただいました。相手に触れることは無意識のコミュニケーションであり、イルカも人間と同様に他のイルカとつながっていたいと考えていることがわかりました。