エリア A(三重大学):観察実験講座「光文化を変えたLED」を行いました

7月15日(土)、エリアAの三重大学にて観察実験講座『光文化を変えたLED』が行われました。講師は三重大学大学院工学研究科の三宅秀人先生です。

今回の講座は「虹はどうして虹色なのか?」という身近な事象への問いから始まり、観察実験を通して光の性質やLEDの仕組みと応用について学びました。

始めに、虹が七色に見えるという現象を再現することのできる虹のサンドイッチ箱を作製しました。虹のサンドイッチ箱を通して観察してみると、照明や自然光も七色に見えることが分かりました。その後、照明の歴史やLEDの仕組みについて、光の三原色や光は電磁波であるということについての講義が行われました。

虹のサンドイッチ箱を作製する受講生
虹のサンドイッチ箱を作製する受講生
虹のサンドイッチ箱で照明の光を観察する様子
虹のサンドイッチ箱で照明の光を観察する様子
スマートフォンのカメラを通して赤外線を観察する受講生と三宅先生
スマートフォンのカメラを通して赤外線を観察する受講生と三宅先生

次に、光の長さを測ることのできるサンドイッチ箱分光器を作製しました。分光器を用いて光の三原色である赤・緑・青の光を観察すると、それぞれの色で光の長さが違うことが分かりました。また、黄・白の光の観察からは、複数の色の光が組み合わさっていることに気づくことができました。受講生の皆さんはお互いに協力しながらサンドイッチ箱分光器を作製していました。また、何度もLEDの光や自然光を観察し、各自で丁寧に記録をするなど積極的に取り組んでいました。

サンドイッチ箱分光器でさまざまな色の光を観察する様子
サンドイッチ箱分光器でさまざまな色の光を観察する様子
自然光の観察をする受講生
自然光の観察をする受講生

最後に、LEDが日常生活にどのように応用されているのかについての説明を聞きました。LEDの発明が世界の貧困問題の解決にもつながるかもしれないというお話は、これから研究に取り組む受講生の皆さんにとっても興味深いことだったのではないでしょうか。三宅先生がおっしゃっていたように、身の回りの不思議に疑問を持ち、調べてみるということを大切にしたいですね。

(文:メンター教育学部3年)