11/9(土)にエリアB伊賀研究拠点において観察実験講座「微生物とウイルス」が行われました。講師は,粟冠和郎先生です。
講義ではウイルスの特性と微生物の特性の違いについて学びました。そして,今回の実験で用いるウイルスのファージの特徴や,それらが大腸菌へ感染するメカニズムについて簡単に理解しました。
実験では,元気な大腸菌に,ファージのウイルスを添加し,37℃で約1時間培養しました。ファージが大腸菌に感染すると数分間の潜伏期間を経て、大腸菌が死滅します。死滅したかどうかは,溶液の濁り(濁度)を測定することにより評価(=大腸菌が死滅すると透明になる;写真の中央)しました。
さらに、ファージの数を測定するために、大腸菌とファージの混合溶液を寒天培地中に注いで固め、プラークを形成させる実験を行いました。
1時間培養した後の濁り具合
左:大腸菌のみを培養したもの
中央:大腸菌にファージを添加して培養したもの
右:培地のみ(大腸菌もファージも加えていないもの)