エリアB(伊賀研究拠点):観察実験講座を行いました

8/10(土)、エリアBの伊賀研究拠点にて、観察実験講座「栄養学」が行われました。講師は久松眞先生です。

まず忍者という特殊な職業の食事を学ぶ前に基礎となる栄養学を学び、より深く忍者の食事について理解できました。

一般的には高校生まで、3度の食事は親などに出されたもとなるのを食べていることが多いですが、大学生になり一人暮らしなどをすると食べるのも作るのも面倒になりがちです。
朝食を食べない人が全国的に多いですが、栄養学は毎日のこと。3度の食事の重要性を理解してほしい。と述べられました。

食べた物は、体内で消化されます。消化とは食べ物を分子に分解し吸収しやすくすることで、消化を行う器官は消化器系と呼ばれ、消化管と付属器で構成されています。

基礎代謝エネルギーとは、覚醒状態の生命活動を維持するために必要最低限のエネルギーです。寝ているだけでも臓器ら動かしたりするエネルギーがいることや一日の運動量によって必要なエネルギーは、違うことを学びました。

最後に先生から、「毎日の食事は大切です。主食、主菜、副菜を基本に多様な食品を組み合わせて食べること」、「病は薬で治すのではなく食べ物で治そう。朝、太陽にあたってください」、「今のあなた方はしっかり食べてください」と話され、改めて食事の在り方を考える講義となりました。

また、同日観察実験講座「遺伝子に触れてみよう」も行われました。講師は粟冠和郎先生です。

子供が親に似ているのは、親の遺伝子(DNA)を受け継いでいるからです。DNAは、A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)の四つの成分が連結してできた糸状の分子です。

まず、実験1として大腸菌のDNAを抽出しました。

実験2では、アガローゲル電気泳動によるプラスミドの確認を行いました。

プラスミドDNAサンプルをアガローゲルの溝に入れ、

135V定電圧で15分電気泳動させます。

アガローゲルをトランスイルミネーターに載せ、紫外線を照射して観察します。

実験3では、ファージによって大腸菌が溶けるのを観察しました。

大腸菌が溶けると透明になり、重さが減ることを確認しました。

すべての生命に共通のDNAは4つの成分からできていると知り、生命の神秘に触れた気がしました。