エリアB(伊賀研究拠点):観察実験講座「ウイルス」を行いました

10月24日(土)に、エリアB伊賀研究拠点において観察実験講座「ウイルス」が行われました。講師は、粟冠和郎先生です。

まず、ウイルスの特性と微生物の特性の違いについて学びました。そして、今回の実験で用いるウイルスのT7ファージとMS2ファージの特徴や、それらが大腸菌へ感染するメカニズムについて簡単に理解しました。

実験では、2種類のファージ(ウイルス)による大腸菌の溶菌(=ウイルスが大腸菌に感染して、大腸菌内で大増殖し、大腸菌の細胞を壊して、ウイルスが外へ飛び出す。つまり、大腸菌はウイルスによって殺され、増殖することができない)観察を行いました。
元気な大腸菌にT7ファージおよびMS2ファージのウイルスを添加し、37℃で1時間培養しました。大腸菌が増殖したかどうかは溶液の濁り(濁度)を測定することにより評価(=大腸菌が増殖すると濁る)し,きれいに結果が異なりました。

培地に大腸菌および各種ファージ(ウイルス)を添加している様子

[写真左]大腸菌の増殖について濁度を測定している様子、[写真右]37℃、1時間培養後の結果。左から順に大腸菌のみ、大腸菌+MS2ファージ、大腸菌のみ、大腸菌+T7ファージ