エリアA・E(鈴鹿医療科学大学):観察実験講座「顕微鏡でのぞいてみよう iPS細胞のひみつ」を行いました

12月19日(土)、鈴鹿医療科学大学にてエリアA・Eの観察実験講座「顕微鏡でのぞいてみよう iPS細胞のひみつ」が行われました。ご担当の先生は鈴鹿医療科学大学の森田明広先生でした。

森田先生によるお話を聞く受講生

講座の冒頭では、生物の構成単位である細胞の基本構造と遺伝子について学習しました。iPS細胞では、Oct3/4やSSEA-4といった未分化マーカーを発現しており、これらを蛍光で見えるようにすることで、未分化マーカーがある場所を確認しました。受講生は分化した細胞と未分化細胞の特徴や、iPS細胞とそのほかの幹細胞について学ぶことができました。

iPS細胞とそのほかの幹細胞について学ぶ受講生

次に、4人1組でグループに分かれ、2つの実験を交替で行いました。1つ目の実験は活性染色でiPS細胞と分化した細胞を染め分ける観察でした。受講生は実体顕微鏡を用いて、どの部分が染まっているか、染まった部分と染まらない部分について考えました。

iPS細胞と分化した細胞を染め分ける観察をする受講生

2つ目の実験はiPS細胞からつくった神経細胞の観察でした。受講生は倒立顕微鏡を用いて、iPS細胞からできた2種類の細胞の塊を区別し、それぞれの塊のうち神経になるのはどちらなのかを考えました。

倒立顕微鏡をのぞく受講生

講座終了後も森田先生やメンターに質問している様子がありました。この講座をきっかけにして、細胞についての学びを深めていってほしいと思います。