6月19日(土)三重大学にて観察実験講座「発酵食品を科学する」が行われました。講師の先生は三重大学大学教育学部の磯部由香先生でした。
初めに、発酵は微生物の持っている酵素のはたらきによって行われていることを知りました。そして、白飯と甘酒の食べ比べをし、発酵することで味や匂い、色が変わることを確認しました。
次に、水、砂糖、イースト菌を使って、イースト菌がよく発酵する条件を実験で調べました。受講生たちは発酵に適した温度を調べるために氷水を用意したり、お湯の入った容器を用意して様々な条件で実験を行っていました。また、中には栄養の条件についても調べるために、砂糖を入れない条件で調べている班もありました。そして、イースト菌の発酵に適した温度は30~37℃で、発酵するためには栄養(砂糖)が必要だということがわかりました。
最後に先生から、発酵食品のおいしさ以外のはたらきとして、生ごみから肥料を作ったり、抗がん剤になることも学びました。
今回の講義を通して、微生物は小さくて自分たちの目には見えないけれど、食品や肥料、医療品など、身近なところではたらいていることがわかりました。