全エリア:観察実験講座「PhETを使ったシミュレーション実験」を行いました

6月12日(土)、zoomミーティングを用いて全エリアの観察実験講座「PhETを使ったシミュレーション実験」が行われました。ご担当の先生は三重大学教育学部理科教育講座の國仲寛人先生でした。

國仲先生の紹介

本講座のテーマは「身の回りの物理現象について、シミュレーションを用いた実験を行いながら理解を深めること」でした。まず講座の冒頭では、受講生はシミュレーションについて学習前に知っていることや考えていることを書き出しました。その後、受講生は実験には簡単にできる実験もあれば、簡単にできない実験もあり、シミュレーションは簡単に実験できないことを可能にする実験方法であることを学びました。

シミュレーションとは何かについて聞く受講生

次に、受講生はシミュレーションに必要なプログラム言語についてのお話を聞きました。國仲先生には実際にプログラム言語の1つであるPythonを用いたソースコードで、どのようなことができるのかを紹介していただきました。また、受講生が簡単にシミュレーションできる教材として、AlgodooとPhETを紹介していただきました。

Algodooの紹介

シミュレーション実験の意義を理解した受講生は、グループに分かれてPhETを用いた3つのシミュレーション実験を行いました。1つ目は「振り子の実験」でした。受講生は「宇宙ステーションの中で振り子を振らせたらどうなるのか」「月で振り子を振らせたら、同じ振り子を地球上で振らせたときに比べて、周期はどうなるのか」という2つのチャレンジ課題について、実験の条件を変えながらシミュレーションを行い、条件について議論しました。その後、「放物運動」と「風船と静電気」についても同様にシミュレーションを行い、チャレンジ課題について議論しました。

グループ活動に取り組む受講生

最後に、受講生は疑問に思ったことを國仲先生に質問しました。小学校で学んだことを本講座で学んだことに結び付けた質問や、身の回りの現象についての質問など質問内容は多岐にわたりましたが、國仲先生には図やシミュレーションを用いて分かり易く解説していただきました。

コロナ禍である今、シミュレーションは私達の生活を支えています。そんなシミュレーションについて受講生は興味をもって受講することができたことだと思います。本講座ではPhETを用いて、ごく一部のシミュレーションを行いました。PhETには他にも面白いシミュレーションがたくさんあるので、チャレンジしてみてほしいと思います。