エリアE(四日市大学):観察実験講座「河川水に溶けているものを調べよう」を行いました

8月28日(土)、エリアEの観察実験講座は,四日市大学の武本行正先生・高橋正昭先生による「河川水に溶けているものを調べよう」でした。pH、電気伝導度、溶存酸素量、塩化物イオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオ、ナトリウムイオン、カリウムイオンの計測というたいへん豊富な内容の実験を午前と午後の1日をかけて行いました.緊急事態宣言の発令中ではありましたが,参加者どうしの距離の確保,消毒等万全な感染症対策をとって行いました。

サンプルは、先生方が前日に採取した、暁学園横の中村頭首工の水、海蔵川支流竹谷川上流部の四日市西警察署近くの水、同竹谷川中流部に注ぐ農業用水路(美笑館化学前)の水、海蔵川下流部の白鷺橋の水の4種で、それぞれに特色のある地点の水を使用しました。

なぜそのような測定をするのか(たとえば電気伝導度は水に溶けている不純物の量の目安となるなど)ということと実験を行う上での注意事項をそれぞれの測定について確認した後、測定を行いました。

測定は大きく分けると計測器による測定(pH,電気伝導度,溶存酸素量)と滴定による測定(pH,電気伝導度以外)に分かれます。

その様子を計測器による測定と滴定による測定を併用した溶存酸素量の測定を例として紹介します。まず先生から実験の意味などをお話しいただきました。

ウィンクラー法という方法で溶存酸素量を測定します。孵卵瓶(水質試験のために利用される特殊な瓶)に水を満たします。

複数の試薬を入れてから指示薬を滴定して、滴定量から溶存酸素量を計算しました。
滴定の微妙な操作に最初は戸惑っていましたが、しだいにですが,うまくできるようになりました。

結果を共有し、先生に評価してもらいました。
ウィンクラー法はたくさんの操作を必要とする複雑な方法ですが、測定器よりも正確な結果が出ていることがわかりました。