6月4日(土)、エリアEで観察実験講座が四日市大学で行われました。
講師は四日市大学生物研究所の田中正明先生と四日市大学の牧田直子先生です。プランクトンは水が溜まっているところ見られ、生態系で重要な役割をしているとともに、生息するプランクトンの種類はその生態系の特徴づけるものであることを「プランクトン型」に基ついた説明がありました。
その後、先生が愛知県各地の湖沼で採集したプランクトンを観察し、種類から貧栄養から富栄養のどの段階に相当するかみんなで考えました。受講生のたくさんの質問に対して丁寧な説明があり、予定時間をかなりオーバーしました。
次に、今日のテーマである「水田に生息するプランクトンから環境を考える」の活動を行うための準備を行い、四日市大学に隣接する水田に行き、水田の水をプランクトンネットで濾過してプランクトンを集めました。好天でであったこともあり、ミジンコの大発生も見られ、たくさんのプランクトンを集めることができました。
実習室に持ち帰り、動いているミジンコやワムシをみた受講生は喜び、ミジンコの体の周りに緑藻が付着しているのと付いていないものがあることに気づき、「脱皮直後かどうかに関係しているのではないか」と、鋭い予想をしていました。多くのタマミジンコがいたことは富栄養状態であることを示し、これは水田の肥料が関係していることを学びました。
受講生は家で観察や飼育をするために、採集したミジンコを小瓶に入れて持ち帰りました。自宅で飼育や観察をすることで、さらにプランクトンに興味をもつことでしょう。