5月6日(土)、2023年度の開会式と、第1回目の観察実験講座が開催されました。
開会式では、三重大学学長の伊藤正明先生、三重県教育委員会課長の早田清宏様からご祝辞を頂きました。
三重ジュニアドクター育成塾を通して、4つの能力(課題発見し探究、知識・概念を活用する能力、情報発信する能力、協働する能力)を伸ばし、将来科学者になって欲しいと期待されています。与えられた課題を解決するだけでなく、自らの興味関心を大事にしながら、1年間頑張って欲しいと思います。
続いて、受講生を代表して小塚凛空さんが挨拶を行いました。小塚さんはチョウの生態を研究されています。ジュニアドクター育成塾で足りない知識を補い、今後に生かしていきたいとお話しされていました。皆さんが持つ疑問を大切に、ジュニアドクター育成術を活用しながら研究を進めてほしいと思います。
観察実験講座では、コミュニケーションについて学び、考えました。ノーベル賞の受賞者に関するグラフから、なぜ共同研究が増えているのかに着目し、協同によってより深い思考や発見が生まれることや、協同をトレーニングすることの重要性を学びました。
グループ活動では、自己紹介と休み時間の過ごし方についての発表を通して、非言語情報の重要性を体感する活動を行いました。発表側は、顔が見えると緊張するという意見や、逆に表情が分かる方が安心するという意見が出ました。聞く側では、顔が見えないと話に集中できるという意見や、顔が見えないと話した内容を忘れてしまうという意見が出ました。また、聞く側では違いがないという意見も出ました。
本講座では、科学的探究・発見にとって大切なコミュニケーションについて学びました。話す人、聴く人の役割を意識し、協同的な活動を行う場面で実践してみてはいかがでしょうか。本講座で学んだことが、皆さんの今後の研究に役立つことを期待しています。
(文:メンター教育学部4年)