5月13日(土)、Zoomミーティングを用いて三重大学教育学部の平山大輔先生による探究活動講座 「研究課題と仮説の設定」が行われました。
探究活動講座では、受講生が課題解決に取り組む際に必要となる「科学の手法」について学びます。その第1回目として、今回は科学の手法にのっとった研究の進め方と仮説を立てることの意義について学びました。
受講生は仮説に関する2つの演習問題に取り組みました。活動はブレイクアウトルームを用いて、各4~5名の計5グループに分かれて行われました。各グループにはメンターが2~3人配属されており、受講生はメンターのサポートを受けながら意見発表や話し合いをしました。
1つ目の演習では『イモムシの観察事実からどのような仮説が立てられそうか?』という問いに取り組みました。「派手なイモムシは毒があることをアピールしている」、「地味なイモムシは植物の枝や葉の真似をすることで隠れている」といった意見が出ました。また、意見交流を進める中で「毒のないイモムシも派手な見た目をしていることがある」という情報をグループで共有した受講生がおり、「毒のないイモムシが毒のある生き物の見た目に似せている」という新たな仮説を立てた場面も見られました。
2つ目の演習では、『ヘビの観察事実から立てられた仮説を検証する方法を考えよう』という課題に取り組みました。受講生は「実験室で場面を再現する」、「生息地でGPSやカメラを活用して調べる」といった方法を自分なりに考え、発表することができました。
それぞれの演習後には平山先生の解説がありました。演習と解説を通して、仮説についての理解を深めることができたのではないかと思います。
最後に研究倫理と生命倫理についての解説があり、研究者としてとるべき態度を学びました。
受講生はこれから研究の計画を立てていきます。今日の講座で学んだことを生かして、よりよい研究ができることを期待しています。
(文:メンター教育学部3年)