エリアA(三重大学):観察実験講座「放射線教室」を行いました

9月30日、エリアAを対象に中部電力パワーグリッド株式会社による「放射線教室」が行われました。講師は中部電力パワーグリッド株式会社の中西達軌先生と中部原子力懇談会三重支部の岩崎直弘先生でした。

まず、放射線について知っていることを受講生の間で共有しました。受講生からは原子力発電や、シーベルト、ベクレル、ガンマ線、アルファ線と言った言葉が出ていました。先生から放射線は五感では感じることができないという点や、放射線に関する歴史についての説明がありました。

次に、受講生は1912年にウィルソンが発明した霧箱という装置を製作し、放射線の飛跡を観察しました。受講生は光の当て方を工夫しながら観察し、飛跡が観察できる度に歓声があがりました。

続いて、船底塗料、花崗岩、などの身近な試料の放射線測定実験、試料と測定器の距離を変える実験、鉛やアクリル板といった様々な材質の板を用いた遮蔽の実験を通して、放射線の種類と透過力がわかりました。

最後に、日常生活と放射線について、受講生は放射線は医療、工業、農業といった様々な分野に利用されていることや、外部被ばくと内部被ばくの違いがわかりました。

本講座を通して、受講生は放射線について正しく理解し、世に溢れる様々な情報を自分で判断できるようになったと思います。お土産にもらった霧箱を使って、家庭でも学んだことを説明してくれることを期待しています。

(文:生川雄大)