11月18日(土)にエリアB伊賀研究拠点において観察実験講座「細菌とウイルス」が行われました。講師は,粟冠和郎先生です。
講義ではウイルスの特性と微生物の特性の違いについて学びました。そして,今回の実験で用いるウイルスのT7ファージとMS2ファージの特徴や,それらが大腸菌へ感染するメカニズムについて簡単に理解しました。活性汚泥中の微生物の働きによる水質浄化についても習いました。
実験では,元気な大腸菌に,T7ファージおよびMS2ファージのウイルスを添加し,37℃で約1時間培養しました。大腸菌が増殖したか,あるいはファージによって大腸菌の増殖が抑制されたかどうかは,溶液の濁り(濁度)を測定することにより評価(=大腸菌が増殖すると濁る)しました。
さらに、ファージの数を測定するために、大腸菌とファージの混合溶液を寒天培地中に注いで固め、プラークを形成させました。