全エリア: 探究活動講座「探究活動講座 ②データの活用(統計)」が行われました

6月1日(土)、エリア共通の、「探究活動講座 ②データの活用(統計)」がオンラインにて行われました。講師は、三重大学教育学部、平山大輔先生です。
今回の講義のねらいは、自由研究のデータを整理して、考察して、表現していくためのスキルや考え方を身に着けることです。
講義では、受講生のみなさんが、今後の実験でデータを取ったときに、そのデータをどのように活用するかについて学びました。

受講生は、まず、PPDACサイクルや、量的データ・質的データといったデータの種類について学びました。PPDACサイクルは、データに基づく統計的問題解決のプロセスを表していて、これから自由研究に取り組む受講生にとって大切な考え方となるものです。受講生たちは、自身の自由研究をよりよいものにするために、一生懸命聞いていました。

その後、量的データを得た場合にその特徴をどのように捉えるのか、つまり、量的データの見方についての演習に取り組みました。

量的データの特徴をつかむためのコツは、データの「中心」と「ばらつき」をみることです。中心をあらわす指標には、データの和をデータ数で割った値である平均、順位が中央の値である中央値、一番多く出現する値である最頻値があります。ばらつきを把握するためにもっとも簡単なのは最大値と最小値から範囲を求めることです。これらのことを、具体的なデータをもとにしたグループ演習で学びました。演習の中では、データの「分布の形」をみることの重要性についても解説がありました。

続いて、データの種類や何を表現したいかに応じて適切なグラフの種類を選択することについての演習にグループで取り組みました。
データの持つ傾向や関係性を視覚的に分かりやすくするために用いるのがグラフであり、適切なグラフを選択することはとても重要です。受講生は、どうしてそのグラフを選択するのか、他のグラフ表現もあり得るかなどについて、自身の考えを発表し合い、互いの考えについての理解を深めていました。
今回の講座で、データの活用の基礎となる考え方に触れることができたと思います。

(文:メンター教育学部3年)