エリアE:(四日市じばさん)観察実験講座「オームの法則の検証」が行われました

9月20日(土)、エリアE(北勢地区)で、観察実験講座「オームの法則の検証」を行いました。本講座では、電圧・電流・抵抗の関係 V = I × R を、自分の手で測ってグラフにし、公式の意味を実感しました。講師は三重大学名誉教授の田中晶善先生でした。

電圧・電流・抵抗の測定に、テスターを用いました。まずは測定範囲選択や安全な配線などの点に注意しながら、テスターの正しい使い方について学びました。

紙に引いた墨汁の線を抵抗として回路を組み、1cmの距離ごとに抵抗値を測定してグラフ化しました。直線になったグラフから、抵抗値が墨汁の線の距離に比例すること、また墨汁の線の太さで抵抗の大きさが変わることを体感しました。

次に、電池・抵抗(墨汁の線)・テスターを用いて、抵抗の大きさを変えながら電流を測定し、もう一度グラフを作成しました。「抵抗が大きいほど電流が小さくなる(反比例)」ことを視覚的に理解しました。

講座の最後では、並列回路の合成抵抗にも触れました。逆数を使う公式が難しく感じるところですが、「抵抗の逆数=通りやすさ」と考えると、電流の流れ方のイメージと結びつき、理解が進むことを紹介いただきました。

今回の活動では、測定値をていねいに記録し、縦軸・横軸の目盛りを自分で考えながらグラフを描くことも重視しました。授業資料とワークシートに沿って、順番にやさしく進むことで、データから結論を導く手順を実感することができました。