12月29日(土)に、エリアDの皇學館大学で観察実験講座⑮を行いました。
講師は皇學館大学の駒田聡子先生、講義題目は「味の不思議に気付こう」です。
舌で感じる味は、甘い・旨い・塩辛い・苦い・酸っぱいがあります。その味を感じるのは味蕾細胞(みらいぼう)が味を感じ脳に伝えるからです。
私たち人が好む味とは何でしょうか?
それは甘い、旨い、塩辛いです。
甘いは糖の味、旨いはアミノ酸(タンパク質)の味、塩辛い(塩化ナトリウム)はミネラルの味で、全て生命が必要とする物質です。
それに対して、苦いは毒の味、酸っぱいは腐った物に多く脳がいやがる味です。
皆さんは嫌いな食べ物はありますか?
それはどんな味ですか?
また逆にいつでも食べたい食べ物はどんな味ですか?
こうした駒田先生からの問いかけから、味についての実験を始めていきました。
実験①は塩分濃度です。
体が好む塩分濃度は何%の濃度なのかを実際に食塩水を作り、飲んで確かめました。
実験②は相乗効果です。
「昆布だし」、「鰹だし」、「昆布+鰹だし」を作り、どの出汁が一番おいしいか飲み比べました。
実験③は糖度を測る実験です。
オレンジジュース、ミルクティーなどよく飲む飲料水にはどのくらいの砂糖が入っているのかを確かめました。
実験④は対比効果です。
3種類の餡を食べて、何が違うのか味を比べました。
実験⑤は相殺効果です。
レモン汁をそのまま味わったとき、次にレモン汁にある水を加えて飲むと味が劇的に変化しおいしくなりました。そのある水とは・・・・・砂糖水のことです。酸味と甘味が打ち消し合い、ちょうど良い味になりました。
実験⑥はデンプンの糖化です。
サツマイモを焼いた芋と電子レンジで温めた芋と2種類用意しました。どちらの方が甘味をより感じたのか、その理由も教えてもらいました。
身近な食材を使って、様々な味を感じることができました。受講生らは味を追究することの面白さを実感できたと思います。