エリアE(四日市大学): 観察実験講座「プランクトンの採集と観察」を行いました

10月24 日(土) エリアEでは観察実験講座「プランクトンの採集と観察」が四日市大学で行なわれました。講師は環境情報学部の牧田直子先生と生物学研究所の田中正明先生でした。

最初に、田中先生より海の生物の生活型は、プランクトン・水流に逆らえるに足る遊泳能力持たない生物の総称「浮遊生物」、ベントス・水域に生息する生物の中でも底質に生息する生物の総称「底生生物」、ネクトン・海を自分の力で泳ぎ針路を決める魚やクジラといった生物のこと「遊泳生物」と大きく三つに分類されていることを説明していただきました。

次に、四日市大学のビオトープでプランクトンを採集しました。
今回は池の中の構造物(石)に付着している微小生物を、バットに少量の水を入れておき、歯ブラシに付いたものをその中で洗い落とし試料としました。

また、プランクトンネットでも採集しました。

実験室にもどり、実際に珪藻類の観察用プレパラートを作りました。

靜置した試料を顕微鏡で観察してから、パイプユニッシュ(パイプ洗浄剤)を加え遠心分離機にかけました。「クリーニング処理」という珪藻から有機物を取り除くために行う作業です。5回以上繰り返します。

その後、永久プレパラートを封入剤(マウントメディア)を使って、ホットプレートで200℃に加熱して作成しました。

珪藻類は小さなものが多いので、試料を電子顕微鏡で1000倍にして観察しました。受講生は一人づつ顕微鏡を操作し観察しました。観察した珪藻について分類のポイントの指導を受けながら、種を同定しました。珪藻のきれいな世界を知る機会になりました。