エリアD(皇学館大学):実験観察講座⑪

11月17日(土)に、エリアDの皇學館大学で観察実験講座⑪を行いました。
講師は松阪商業高校非常勤講師の川口実先生、講義題目は「生物に見られる神経系の観察」です。
講義の最初に生物の進化について系統樹をもとに話を聞きました。動物界において原生生物から真核生物そして旧口動物と新口動物に進化していく過程で、海綿動物、刺胞動物、有櫛動物が現れ原口が口になるか、肛門になるかによって大きく分かれていくことをワークシートに記入しながら考えました。

その後は旧口動物の代表として節足動物甲殻類のイセエビ、新口動物の代表として脊椎動物ほ乳類のブタをそれぞれ解剖しました

初めに一人一匹イセエビを解剖ばさみを使って甲殻を切って解剖していきました。

解剖後はイセエビの拍動数を測定したり神経を観察することができ、驚きと発見でいっぱいの様子でした。

次にブタの頭部を解剖し、頭骨の厚さや脳の観察を行いました。受講生らは脳を実際に手で触リ、予想以上の柔らかさに思わず感嘆の声を上げていました。

脳の断面は白質と灰白質に分かれているところがはっきりと見え、自分たちの脳も同じようになっている事などを実感できたのではないでしょうか

実際に実物を目で見る事で、教科書の文字からでは得られない多くの学びや感動を享受することができました。