エリアA(三重大学):観察実験講座「発酵食品を科学する」を行いました

1月11日(土)エリアA では、観察実験講座「発酵食品を科学する」が行われました。

講師の先生は、教育学部家政教育講座の磯部由香先生でした。

最初の講義では、発酵について学習しました。

グループで知っている発酵食品を書き出しグループ毎に発表しました。

発酵の仕組みや微生物の種類を知りました。

次に、先ほど発表したさまざまな発酵食品について学習しました。

皆納豆やパンは、発酵食品と知っているようでした。

豆腐とか発酵食品だと思っていた食品が発酵食品じゃなかったり酢などが発酵食品でびっくりしてる子どももいました。

その中でもお酒、ヨーグルト、なれずしを取り上げて試食試飲体験をしました。

お酒は飲めないので白米と甘酒を食べ比べしました。白米をアミラーゼ(こうじ)で分解すると糖になり甘酒になることを学習しました。甘酒は、初めて飲む子どももいたようで半信半疑で飲んでいる子どももいました。

ヨーグルトは、牛乳の乳酸菌で分解し酸になり牛乳の中のたんぱく質が固まって出来る事を学習しました。今回はスキムミルクにレモン汁を添付しました。

なれずしは、馴れずしというように時間をかけて魚を乳酸発酵させた食品である事を知り三重県にもあゆずし、このしろずし沢山有ることを学習しました。

その後、なれずしの刺身に酢をかけたものをにおいを嗅いでいました。現在よく食べている寿司との違いを感じていました。

次に、微生物の発酵条件を知ろうとドライイーストを使ってグループ毎に実験をしました。

水、砂糖は必要か、温度はどれくらいが望ましいかを調べました。

教室の後ろに用意してある水、砂糖、お湯、氷を何回も使いながら実験していました。

何回も量などを変えては温度を計ったりして試行錯誤したり、表やメモを取りながらどう進めたらよいか考えたり進めている姿が見受けられました。

その後、自分達がわかった事をワークシートにまとめていました。

磯部先生からは、対照実験する時のコツ、計画の立てかたを実験後に教えて頂きました。

次に、なれずしの発酵に関わる微生物について学習しました。さば、あゆ、さばには、同じお酒を作るときの乳酸菌が入っていることを学習しました。

発酵食品には、たんぱく質を吸収したり血圧を下げる等身体にいい働きがある事を知りました。

最後に、食べ物以外でも発酵があることを知りました。環境分野では、工業用水やメタンガスを作る、医薬品では抗生物質を作る等があります。

磯部先生が言われていたように、食糧危機が来るかもしれません。そんなときに備え、発酵で出来ることは沢山あると思い小さな力に着目し出来ることを見つけてみましょう!