エリアD (皇學館大学) : 観察実験講座「植物は動く!~木や草の「生存戦略」を知ろう~」を行いました。

8月22日(土)の午後に、エリアDの皇學館大学にて観察実験講座⑤「植物は動く!~木や草の「生存戦略」を知ろう~」が行われました。講師の先生は三重大学教育学部の平山大輔先生に担当していただきました。

まず、受講生に自分たちが知っている植物の果実や種子の形や色を通して植物に対するイメージを聞いていました。
受講生たちの中では植物は動かないものといったようなイメージを抱いていました。
そこで、今回の講座では植物でも一生で一度だけ移動ができるタネや実について観察し、旅をする植物の生き方について学びました。

始めに、空の旅についてみていきました。
空の旅には風に乗って旅をするものや、鳥に乗って旅をするものがあることを学びました。風に乗って旅をする種を実際に見せて頂き、子ども達が興味津々に飛ばしていました。

次に種の見た目がとても似ているアサガオとハマヒルガオを使って種の見分け方について実験をしました。どうしたら種を見分けられるか受講生たちが一生懸命考えていました。
そこで、案として塩水に入れると見分けられるのではないかと考えて、見事分けることができました。
ハマヒルガオは海辺に咲き、海流によって種を移動させる性質を持っているので種が塩水に浮くため見分けられるそうです。
また、動物によって移動する陸の旅についても教えていただきました。

次に野外観察に行き、屋外に咲いている植物を採集してその植物はどんな旅をするのかを考えました。
その際に平山先生に教えていただきながら植物を観察していくと今までとは全く違った見方で植物を観察することができ、受講生からも「へぇー知らなかった。」などとても驚いている様子が見受けられました。

この様に植物が旅をしている理由を実物の観察を通して、植物が旅をするのは生きていくために適した場所を見つけ出して、数を増やしていくためだと学びました。
これをきっかけに植物に興味を持ってくれるといいですね。