エリアB(伊賀研究拠点):観察実験講座を行いました

1月9日(土)にエリアB伊賀研究拠点において観察実験講座「水質」が行われました。講師は紀平先生です。

まず、敷地内にあるビオトープへ行き、サンプルを採取しました。
寒い日が続いていたため、氷がはっていました。
氷の厚さを計測すると3cmでした。サンプル水は氷の下にあるので、氷を割らないと水を採取できません。
そのため、ハンマーで氷を割ろうとしましたがなかなか割れません。。。なかなか手強い厚さでした。

(写真左:ビオトープを覆っていた氷、写真右:水温測定の様子)

サンプルを採取して実験室に持ち帰り、ろ過を行いました。
ろ過器にろ紙をセットして、ろ過するサンプル量をメスシリンダーではかり、それをろ過しました。
ろ過すると、ろ紙の色が緑色になりました。

次に、ろ紙の上に乗ったこの緑色はおそらく植物プランクトンだということで、植物プランクトンが保持しているクロロフィルaという色素を抽出しました。
クロロフィルaは植物プランクトンが光合成するときに必要な色素の一つです。
抽出はアセトンという溶液(マニキュアなどを落とす除光液の材料)で行いました。アセトン自体は無色透明の溶液です。
ところが、色素が抽出されると写真のように溶液に色がつきました。

(写真左:ろ過量をメスシリンダーで調整、写真右:アセトン抽出液)